
新たな挑戦を続ける
エンジニアリングリーダー
佐藤 諒
- 目的志向
- インフラエンジニア
- クラウド活用
- 品質向上への挑戦
- 上流工程への挑戦
インフラの側面から業務効率化や最新技術の利活用を推進
現在の担当業務について教えてください。
三井不動産や三井不動産レジデンシャルの業務システムのインフラ担当として、災害時の安否報告システムやマンションの契約管理システム、データ分析プラットフォームなどの多様なシステム開発に従事しています。社内の業務効率化を主軸に、最新技術の浸透や利活用を推進して、さらなるリテラシーの向上と改革を目指しています。
入社以来、特に印象に残っている仕事はありますか?
データ分析基盤の開発は思い出深いですね。全社の商業事業の売上データやビルディング事業の施設データなどを収集・蓄積し、新たなインサイト獲得や施策構想に活かすためのデータ分析基盤を提供するプラットフォームを開発したのですが、この分野のインフラは初挑戦だったんです。これまで経験してきた基幹システムのインフラとはロジックや考え方が違うので、勉強したり専門家と連携したりしながら手探りで進めました。
佐藤さんにとってチャレンジングなプロジェクトだったのですね。特に苦労したことは何ですか?
関係者との調整や、要望をくみ取って落としどころを見つけていく作業は大変でした。各部門とどのようなデータを入れるのか、入れた後どう使ってもらうのか、個人情報をどう取り扱うのかといったことを地道に議論しました。様々な関係者を巻き込んだ結果、無事リリースすることができ、新たな経験や知見、刺激を得られたプロジェクトとなりました。

上流工程に携わりより適切な設計や提案に挑戦
前職ではシステムベンダーのインフラPMをされていたそうですが、なぜ転職を考えるようになったのでしょうか。
30歳の節目でキャリアパスについて漠然と考え始めたのがきっかけでした。前職はクライアントワークが中心で、お客様の要望・要件に従ってシステム開発を行っていたのですが、時には「なぜこの方針なのだろう」、「この目的なら別の方式の方がよいのでは」ともどかしい思いを抱くこともありました。より上流工程に関わって、システムの構想や方針を決めるフェーズから関わりたいと思うようになり、転職を決意しましたね。
最終的に三井不動産を転職先に選んだ理由をお聞かせください。
長期経営方針やロードマップの中でDX施策が解像度高く打ち出されており、ITを非常に重要視し、積極的な利活用を目指している会社であると感じたからです。リアル×デジタルによるビジネス変革を方針として掲げ、元来の不動産というリアルなアセットに対して、IT活用で価値を高めていこうという姿勢が魅力的でした。また、面接を通して働く人のよさを感じ、私もその一員となって貢献したいと思い入社を決めました。

チャレンジできる環境が日々の成長を後押しする
転職したからこそ成長できたことはありますか?
当初の希望通り、上流工程を経験して日々成長を実感できています。上流であるほどステークホルダーが増えるので、予算など様々な制限があるなか、皆さんの思いを形にするために議論を重ねていくのがやりがいです。また、前職から業務で扱っているAWSを当社でも導入しているので、その知識やノウハウをメンバーに還元できていると感じています。
これまでの経験を活かしながら、挑戦ができているのですね。三井不動産で働く面白さはどこにあると思いますか?
チャレンジできる環境であり、事業領域が広くスケールも大きいので、自分がやりたいと思うことが必ずどこかにあるのが面白いですね。私の得意分野はクラウドなのですが、強みを最大限に活かせる仕事を任せてもらえていますし、クラウドに関する課題提起も歓迎されています。また、経営層との距離が近く、直接意見を伝えたり、経営の考えに触れたりする機会が多いため、ビジネス理解も深まって自己成長につながっています。

クラウド活用を推進しシナジーを生み出して
働く上で大切にしているスタンスをお聞かせください。
「相手の真の目的や背景を汲む」ことを心がけています。業務遂行にあたっては達成すべき目標が伴うものですが、特に相手がいる場合には、根底にある目的や背景を確認するように意識しています。依頼を受けて言われた通りにやるのは簡単ですが、そのまま実行するのではなく、一度自分のなかで検討し、目的・背景を確認することで、より適切なアプローチが探れる可能性があるからです。それが、結果的により質の高いアウトプットにつながると信じています。
相手と目線を合わせることが、よりよいシステム開発には欠かせないのですね。最後に、今後挑戦したいことを教えてください。
これまでのクラウドインフラ知識を活かして全社的な標準化を図り、各システムの品質を底上げし、効率的な設計・構築やコスト低減化を実現したいです。現在、クラウド活用を推進するCCoE活動にも従事しており、改善活動にも取り組んでいます。当社のシステムは個別で構築したものが多く、個別最適になっている点に課題を感じているため、CCoEとしてクラウド利用の標準化を進められれば、低コストで高品質なシステムを扱っていけるだろうと考えています。最終的にはグループ会社も巻き込んで標準化を進め、品質の向上やクラウドのノウハウ蓄積・共有といったシナジーを生み出したいですね。