
業務や事業の価値を高めて
エンジニアリングマネージャー
林 奈都子
- ステークホルダー連携
- 社内システム開発
- 成長志向
- プロジェクトマネジメント
- ユーザー視点のものづくり
幅広いステークホルダーと連携しあらゆるシステムを開発
まずは、林さんがこれまで担当してきた業務について教えてください。
入社以降、新本社移転プロジェクトや商業の会員管理システムの刷新プロジェクトなど、様々な案件に携わってきました。直近では、営業支援・顧客管理システムや来客予約システム、災害掲示板システムをはじめとする社内システムの運用や保守開発を、チームリーダーとして取りまとめていました。
幅広いシステムに関わってきたのですね。では、現在の業務内容もお聞かせください。
三井不動産リアルティに出向し、三井のリパークの駐車場管理基幹システム刷新プロジェクトに参画しています。構想段階からプロジェクトに関わることで、より良いリニューアルを実現すべく奔走中です。また、三井のカーシェアーズのアプリリニューアルプロジェクトや、会員向けWebサイトの改修にも携わっています。
これまでのキャリアで特に印象的だったプロジェクトはありますか?
商業施設の会員・ポイントを管理する基幹システムを担当していた際に携わった、ポイント連携開発プロジェクトが印象的ですね。テナント会社のPOSレジで当社のポイントを付与するシステムを開発したのですが、テナント会社側のエンジニアと連携してアーキテクチャを検討したり、法務グループと一緒に個人データの取扱いに関する確認を行ったり、商業施設の運営会社とお客様対応の業務を整理したりといったように、様々なステークホルダーと関わりながらリリースに至ったチャレンジングなプロジェクトでした。リリース後に店舗へ足を運び、自分自身でポイントを付けたり、お客様が利用している姿を見たりできた時は大きな達成感を味わえました。

PMとしてスキルアップするためDXに本気の三井不動産を選んだ
前職の仕事内容と、転職のきっかけについて教えてください。
新卒で入社した大手通信会社に約10年勤め、社内SEとして自社サービスを提供するシステムの開発・保守運用を担当していました。ITの基礎から学ばせてもらい、開発プロジェクトをいくつか経験したところで一定の達成感があり、次のキャリアを考えるように。また、自分が社会でどれだけ通用するのかといった興味もあり、転職を決意しました。
転職活動はどのように進めましたか?
前職で最後に携わったプロジェクトで、フリーランスのエンジニアたちと開発チームを組みプログラミングに熱中した経験が楽しく、エンジニアの道を究めるのもいいかなと感じ、エンジニアもしくは社内SEで転職先を探していました。最終的にいくつかの会社から内定をいただき、どちらの道に進むか迷っていたのですが、周囲の人に相談したところ上流工程を整理する社内SEの方が向いているとアドバイスをいただき、その道を選択しました。
社内SEのなかでも、三井不動産を最終的に選んだ理由は何だったのでしょうか?
DX人材の採用に積極的で、DXやIT活用に対する本気度を感じたこと。また、事業が幅広く多様なシステム開発に携わることで、PMとしての経験を積みスキルアップを目指せると考えたからですね。

個の推進力でプロジェクトを成功へ導く
入社して感じた三井不動産の印象を教えてください。
「人の三井」という言葉があるのですが、本当にその通りで、とにかく個が強い会社だなと感じました。自分の意志や考えがしっかりとあって、それを強烈な熱意と推進力で実行していく姿に、最初は圧倒されました。DX本部もその文化にあり、個々人の力でプロジェクトを成功に導く力が求められていると思います。また、前職ではシステム担当者がアプリとインフラ両方に携わる体制だったので、当社でも自分が関わるシステムはトータルで見たいと伝えたところ、システムとインフラのPMを兼任させてもらえ、組織としての柔軟性も実感しました。
まさにPMとしてスキルアップを目指せる環境ですね。三井不動産のDX本部だからこそ感じられた変化や成長はありますか?
前職はシステム開発だけに集中する環境だったのですが、DX本部は開発だけでなく、サービス設計や業務設計、法律まわりのことまで、システムにまつわることは全てやり切る必要があります。様々な関係者の協力を得ながら、今まで関わったことのない分野にチャレンジできているので、とにかく経験をたくさん積んで実力を上げたいという転職当初の目的を実現できています。

最前線で腕を磨きプロフェッショナルな存在へ
働く上で大切にしている価値観はありますか?
「とりあえずやってみる」、「具体的な話をする」、「現場業務を理解する」、「シンプルにまとめる」という4点を意識しています。システムが相手にしているのは現場の業務なので、現場業務が回るイメージを考え抜いてシステムを設計する必要があります。そのためにも、社内外の関係者に話を聞き、イメージを具体的にできるようコミュニケーションを取っていますね。
愚直に情報を集めて、システムへと昇華しているのですね。最後に、今後の目標をお聞かせください。
いつまでも現場の最前線に立ち、ITのプロフェッショナルとして腕を磨き続けたいです。いずれは一つの事業を究めて、「この領域のシステムは林さんに聞けば大丈夫」と思ってもらえる存在になりたいです。そして、かゆいところに手が届く、細部までユーザーに寄り添ったシステムを開発し、「これがあってよかった」と利用者に感じていただくのが目標です。