
「相手の顔が見えるDX」が実現する
DX二部DXグループ
エンジニアリングリーダー
喜多 陵
- ホテルDX
- データ活用
- 相手の顔が見えるDX
- 現場理解
- プロジェクトマネジメント
さまざまなデータを連携・活用しホテル事業領域のDXを推進する
はじめに、喜多さんの現在の担当業務について教えてください。
三井不動産のホテル・リゾート本部や、事業会社の一つである三井不動産ホテルマネジメントと連携し、ホテル事業領域におけるDX支援を行っています。中でもデータ活用領域を中心に担当しており、プロジェクトマネージャーとして、事業部内のデータ整理やそのダッシュボード化、予測モデル構築などに取り組んでいます。ホテルの新規開業や客室料金の決定、顧客向けの新規施策の立案など、ホテル事業部の方々は日々さまざまな意思決定を行っているわけですが、そうした意思決定をデータによってサポートしていくのが、今の私の使命です。
担当している業務の中でも、特に面白さを感じるポイントはどんなところですか。
新しい技術を積極的に取り入れて行ける点ですね。生成AIをはじめとして日夜新しい技術が生み出されている現代において、DXとして取り組める領域は無限に広がっていると言っても過言ではありません。そうした環境の中で、さまざまな技術の可能性を前向きに探り、実際の導入まで関われることはこの仕事の面白みだと思います。

ビジネスインターンを通じ現場への理解を深める
喜多さんはビジネスインターンという社内制度に参加し、三井不動産ホテルマネジメントでの実務も経験されているんですよね。特に印象深い思い出はありますか?
もともと業界の知識が浅かった私にとって、ビジネスインターンでの経験はどれも新鮮で貴重なものになったと感じています。半年間という限られた時間でしたが、現場で活躍されているホテリエの方々の仕事ぶりを生で見ることで、これまで肌感覚を持ちづらかった現場の実業務に対する理解が格段に上がりましたね。例えば、ホテル運営における業務の大半はは接客業務だと思っていたのですが、意外とデスクワークも多く、そこに割かれる時間も決して少なくないんですよ。こうした現場の実情は、実際に経験してみなければ想像もできなかったと思います。
実務を経験したからこそ、自身の提案・推進するDXもより進歩したものになったと感じますか?
そうですね。実際に現場で働いたからこそ、「相手の顔が見えるDX」を推進していけるようになったと思います。自分のやっているDXが最終的にどこに繋がっているのか、誰を笑顔にしていけるのか。それを具体的にイメージできるようになったのは大きいですね。新しい技術の導入や活用は素晴らしいことですが、だからと言って現場の負担を増してしまうような施策になってしまえば本末転倒です。DXは実態に即し、お客様はもちろんそこで働く従業員も幸せにしていくことができるものでなければならない。そうした目線を養うことができました。

各領域の事業に深く入り込みDXを強力に推進していける環境がある
入社し働くことでわかった、三井不動産の特徴を教えてください。
私たちDXエキスパートが、各領域の事業に深く入り込むための社内カルチャーや制度がしっかり整っていると感じます。前述したビジネスインターンなどは、その代表格と言える制度ですね。またDXエキスパート自身に関しても、「事業に入り込んでDXを推し進めたい」というマインドを持っている人が多い印象です。加えてホテルや商業、すまいなど、人々にとって身近な事業を多く手掛けているからこそ、世の中のトレンドに常にアンテナを張る好奇心旺盛な社員が多いと感じますし、自分もそうありたいと思っています。
働く上で大切にしている考えや価値観はありますか?
「無駄に頑張らなくても良いように頭を使う」というのは心掛けているつもりです。忙しい時など、まずは動き出そうとしてしまいがちですが、一呼吸おいて解決策を考えることで、新しい近道が見つかることも少なくありません。プロジェクトの開発チームを動かす場合、プロジェクトマネージャが決めた方針の巧拙によって、チームの生産性は大きく左右されるものですから、チームメンバに無駄な努力をさせないように「そもそもそのタスクは必要なのか」、「そもそも別の方法はないのか」という発想を忘れないように意識しています。

現場の実情に即した価値あるDXの実現を目指して
最後に、三井不動産で挑戦していきたいこと、今後の目標について教えてください。
ビジネスインターンを経験し、ホテル事業の全貌を把握できるようになったからこそ、より具体的で革新的なDX施策を、実行に移していきたいと思います。三井不動産には多くの事業領域がありますが、当面はホテル領域に根を張り、「ホテル領域×DX」の専門家としてさまざまな企画を仕掛けていけたら嬉しいですね。また昔から変わらず持ち続けている想いとして、「新技術で驚く人々の顔が見たい」というのがあります。最新のトレンドをキャッチアップし続け、それを現場に役に立つ形で落とし込みながら、「今ってそんなことができるの!?」と、社内や顧客に驚きを与えられるような企画・サービスの立ち上げを目指します。