
コア業務に集中できる環境構築を
DX一部DXグループ
エンジニアリングリーダー
吉浪 耕平
- インフラ構築·運用
- 全社·グループ共通インフラ
- 改善意識
- 目的意識
多様な働き方に対応したPC環境へのリプレースを実現
現在の業務内容を教えてください。
当社とグループ会社のインフラシステム開発や運用を担当しています。具体的にはPCやPC管理基盤のリプレース対応、システム認証基盤の開発・運用保守に携わっています。
これまでで一番印象に残っているプロジェクトはありますか?
当社グループのPC入替プロジェクトが印象に残っています。Web会議が当たり前になったことにより、既存PCのスペックが不足し「動作が重たい」という意見が増えたことから、小型軽量かつハイスペックなPCへの入替を実施しました。事前に各社員やグループ会社へアンケートを実施し、現状の不満や新しいPCへ期待することをヒアリングして、その結果を踏まえて機種を選定しました。
アンケートではどのような意見が出たのでしょうか?
リモートワークでの持ち運びにも対応できるよう、薄くて軽いPCを望む声が多かったです。また、予算的に安価なPCが良いという声もあり、予算と要望を満たす4機種を厳選しました。標準的なPC設計や仕様については、セキュリティ向上・運用効率化を目的に統一しつつも、各社業務内容に沿った設計仕様変更を実施の上、合計約25,000台のPCを導入していきました。
膨大な台数を効率的に導入したのですね。展開後の反応はいかがでしたか?
使いやすくなったと好評です。さらなるコスト効率化と運用効率化を追求するため、現在もグループ会社へPCを提供するサービスを拡大しています。今後も、各社員がよりコアな領域の業務に集中できる環境構築に貢献したいです。

最上流からシステム構築に携わり幅広い経験を積みたかった
前職でもインフラシステムの仕事に携わっていたのでしょうか?
はい。電機メーカー系SIerにて約10年間、金融業界担当のインフラエンジニアとして活動していました。フロントSEといわれるお客様に一番近い立場で、お客様の要件をヒアリングし、ソリューションを提案して、システム構築を実施していました。
インフラエンジニアとしてのキャリアを積んできたのですね。なぜ転職しようと思ったのかお聞かせください。
お客様先に出向し、情報システム部員として業務をする機会があり、そこで、事業会社の一員として自社の業務変革に取り組むことや、最上流でのシステム構築段階から参画すること、システム利用者の反応を直に感じられることに魅力を感じ、事業会社での仕事に挑戦してみたいと思ったのがきっかけでした。
より深く事業や会社にコミットしたいと感じたのですね。なかでも三井不動産を選んだ理由は何だったのでしょうか?
幅広い事業領域を持っていること、そして「攻めのIT経営銘柄2019」「DX銘柄2022」にも選定されるほど積極的にDXに取り組んでいることに惹かれて入社を決めました。元々、三井不動産はオフィスビルのイメージが強かったのですが、調べていくと商業施設やホテルリゾート、ロジスティクス、すまいなど幅広い事業を展開しており、今まで培ってきたスキルを活かしながら幅広い経験を積めそうだと感じました。

各分野のスペシャリストに刺激を受けながら成長して
三井不動産に入社して感じたことを率直に教えてください。
指示されたことをただやるのではなく、自分が何をしたいか、どうしていきたいのかという目的意識や改善意識が強く求められると感じました。担当業務を最適な道筋で達成へ導くだけではなく、将来を見据えた対応を考えたり、改善できるものはないか検討したりと、視野を広く持つ必要があります。
裁量が大きく、能動的な行動が求められるのですね。普段の業務で意識していることはありますか?
「まずは自分で調べて考える。考え悩む点は、他メンバーを頼る」ですね。業務はチームで協力しながら進めているので、自分だけで考えて解が出てこない場合は、周りの力を借りるようにしています。私はこの体制がとても働きやすいと感じますし、各分野のスペシャリストであるチームメンバーからの刺激も多く、さまざまな知識や経験の習得にもつながっているので、業務を通じて自己成長ができる会社だと思いました。
三井不動産で活躍するために求められることは何だと思いますか?
業務のスピード感は大切だと思います。「多少コストがかっても、すぐに実現してほしい」と言われることも多く、社内やベンダーとの調整をうまく行い、スピード感を持ってリリースすることを意識しています。事業を推進していく熱量が強い会社だからこそ、スピーディな対応が重要になるのではないでしょうか。

インフラシステムの先進化で三井不動産の成長を支えたい
最後に、今後の目標をお聞かせください。
当社グループの長期経営方針「& INNOVATION 2030」に合わせて、現在、グループ全体のインフラシステムを先進化する構想を進めており、このプロジェクトに力を入れていきたいと考えています。インフラシステムは動いて当たり前であり、利用者目線ではあまり目立たない部分ではありますが、業務継続のためには必要不可欠なものです。グループ全体を見据えた先進化を実施し、各社の社員がよりコア業務に集中できるようにしたいと思います。
どのようなインフラシステムにしていきたいと考えていますか?
自分たちで独自のシステムを構築するよりも、サービスとして提供されているSaaSなどを活用した方がより効率的にシステムを管理できるため、最適なサービスを組み合わせてインフラ環境を構築したいですね。そのためにも、最新のサービスや技術の情報収集と習得に注力したいです。インフラシステムの先進化のあり方については、現在議論を重ねているところなので、担当しているPCや認証基盤のスペシャリストとしての責任を持ち、よりよいインフラシステムをつくりたいと考えています。